経営にアートの重要性が問われて久しく、日本においてもアート思考や美意識というキーワードが飛び交っています。世界的に業績を伸ばしている企業の経営者や、経済人たちは共通して、アート思考、美意識についての関心が高く、そういった背景には、アートを学んだAirbnb、スクエアの創業者たちの影響も無関係ではなく、アップルのスティーブ・ジョブズやIDEOのティム・ブラウンの影響も少なくはない。
2008年4月に「The MFA Is the New MBA」がHarvard Business Reviewに発表され、話題となりました。今では多くの企業がMFA(美術修士:Master of Fine Art)を推奨し、実際に幹部職員をMFAを学ばせている。しかし、かれこれ11年経った今でも、まだ、この話の内容について耳にもしたことがないという人も多い。ここでは、筆者のキャサリン・ベルは、小説というジャンルでMFAを取得した経験を踏まえ、MFAがビジネスに与える効果について話している。
キャサリンは、小説内での登場人物の人格、行動の管理、または、そこで繰り広げられる出来事の創造、設定そういった「ストーリー管理」が、企業内の管理者において非常に必要とされる管理能力であり、ビジネスに直結することだと言っています。MFAの教育プログラムがビジネスと関係性が深い教育プログラムであることは彼女の話からも十分ご理解いただけると思います。
このアート思考やデザイン思考の火付け役となったHarvardBusiness.orgのシニア・エディターであるキャサリン・ベルによるブログ「The MFA Is the New MBA」についてのインタビュー記事では、「MFAの2つのポイントと4つの教え」について大変興味深い話がされています。インタビューの和訳を読みたい方は、以下のリンクより閲覧ください。